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ギリシャでしか採れないマスティック樹脂。幻のマスティハの優れた効果・抗菌作用

公開日:2018年12月10日

最終更新日:2023/02/02

化粧品OEM話題の成分

人は「マスティハ」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。

まだ本当のマスティハを思い浮かべることのできる人は少ないかもしれません。

ですが、最近ではテレビやWebサイトなど色々なところで取り上げられており、徐々に知名度が上がってきています。
また、様々な分野での研究もされています。
世界で注目され研究・開発されており、これからの可能性が期待されるもの、それが「マスティハ」なのです。

ギリシャ古来のスーパーフード「マスティハ」とは

「マスティハ」(マスティックとも呼ばれる)とは、今注目されているスーパーフードで、マスティハの木から採れる樹液のことです。
原産地はギリシャ・エーゲ海の最も東に位置するヒオス島で、ここでしか採取できません。
マスティハの木を傷付けると、外敵から身を守るためのマスティハ自身の防御反応により、半透明な樹液を出します。
この半透明な樹液を乾燥させたものが「マスティハ」と呼ばれ、何千年も前から受け継がれてきたスーパーフードとなります。

マスティハは一本の木から少量しか採取できず、とても貴重なもので、EUの原産地呼称保護(PDO)や、ユネスコの無形文化遺産にも決定されています。「キリストの涙」とも呼ばれるほど貴重なものなのです。

そんな希少な存在のマスティハは様々な健康効果や美容効果が期待されているとされ、世界各地で注目を集めています。
実際にどのように使用されているかというと、天然のガムとしてそのまま噛んだりすることもできますし、パウダーなどにも加工されており料理やお菓子の材料に使うことができます。
また、薬、歯みがき粉、エッセンシャルオイルや、マスティハを配合した化粧品を製造している会社もあり、 食品から医療、美容の分野まで多様な種類の製品が作られています。
マスティハはヒオス島の住人によって手作業で栽培、加工され世界へ輸出されています。

マスティハの抗菌作用

古くから薬としても使われてきたマスティハの効果は、現代でも証明されてきました。
抗菌・抗炎・抗酸・消化作用、皮膚の再生などの効果があると言われているマスティハは様々なところで期待され、研究が進んでいます。

なんと、がん研究にもマスティハは使われており、その可能性が見いだされています。

歯周病対策

マスティハの抗菌作用には口内の細菌の数を減らす・細菌の成長を抑制するなどの効果がみられ、歯周病予防や口腔内環境改善に期待できるとされています。
マスティハが配合された歯みがき粉も販売されていることからも、マスティハが口腔内に良いことがうかがえます。

研究結果が発表される前、このように世界からその効果が注目される前からでも、古くからギリシャではマスティハを噛み、口腔内の健康を保ってきました。
マスティハは人類初のガムともいわれています。昔の人々は、マスティハが口腔内の健康にも良い影響を与えるということを実感していたのではないでしょうか。

ピロリ菌対策

ピロリ菌とは、胃ガンなどの病気の発病と関連していること発覚し話題となった菌です。
マスティハの抗菌作用は口腔内だけではとど・まらず、胃の中のピロリ菌にも効果があるとされています。

1998年、医学誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された「マスティハがピロリ菌を殺す」という論文がイギリスのフウィズ医師らから発表されたことにより、マスティハは一躍その名を世界に知られるようになりました。

この発表により、マスティハは世界で研究され、今では世界各国でその効能を認められており、ピロリ菌対策だけではなく、手術用の糸に使用されていたり、軟膏やサプリメントとしても販売されています。

マスティハの優れたアンチエイジング

マスティハの美容効果

マスティハの抗菌力と皮膚の再生効果は美容にも効果があるとされ、肌を清潔に保ち肌本来の力を取り戻してくれます。
また、独特のさわやかなマスティハの香りはアロマオイルとしても使われています。

マスティハの美容効果はそれだけではありません。
マスティハには抗菌作用だけでなく、アンチエイジングには欠かせない抗酸化作用も期待できるとされています。

肌は金属と同じように酸化し錆びていくことがわかっています。その酸化反応が肌のシミ・シワなどの老化現象に繋がるのです。
酸化による肌の老化を防ぐためには抗酸化物質で守らねばならないのですが、年を重ねるごとにその抗酸化物質は減少すると言われています。

マスティハは抗菌・皮膚再生力だけならず、老化防止の希望となる抗酸化作用もあり、アンチエイジングを研究する化粧品業界としても、注目せざるをえない存在となっています。
もちろん大手企業もマスティハの化粧品開発にはすでに乗り出しており、例えばあの有名なCHANELも美容液にマスティハの有効成分を配合しています。

CHANELのブルーセラム

CHANELは健康に長生きしている人々が暮らす地域「ブルーゾーン」に目をつけました。
ブルーゾーンには、ギリシャのイカリア島、コスタリカのニコヤ半島、日本の沖縄、イタリアのサルディーニャなどの地域があります。
このブルーゾーンの地域からとれる天然素材たち、ギリシャのマスティハ、コスタリカのグリーンコーヒー、イタリアのオリーブ、という3つのなかから有効成分を抽出し、美容液にとじこめたものがブルーセラムとして販売され大変な話題となりました。

また、マスティハの本来の力により、合成香料・保存料・着色料などの添加物を使わずに化粧品を製造するといった商品開発をしている企業もあります。

まだまだマスティハは、化粧品としては日本で一般的に知られていないかもしれませんが、研究・開発、そして今後販売に進んでいる企業もあり、日本でもマスティハをさらに見る機会が増えるかもしれません。

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