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化粧品のバルクとは|意味やバルク生産・製造の流れを解説!

公開日:2022年04月01日

最終更新日:2023/01/19

化粧品OEMお役立ち情報

化粧品のバルクとは|意味や製造の流れを解説!

化粧品を製造する上で、非常に重要な役割を持つ「バルク」。しかし、化粧品の製造・販売に携わることが少ないと中々聞き慣れない言葉ですよね。

今回は化粧品のバルクの意味を分かりやすく解説します。バルク製造の流れも併せて紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

化粧品のバルクとは

そもそもバルクとは、「嵩(かさ)」や「大容量」などまとまったものを指す英語です。様々な業界で使われる単語ですが、化粧品業界で使われるバルクとは「容器などに小分け充填する前の中身」のことです。

例えば、化粧水や乳液、ファンデーションなどの化粧品は、大きな釜など専用の設備で原材料を混ぜ合わせ製造されます。それぞれの過程を経て製造され、完成した化粧品の中身を「バルク」と呼びます。メーカーによっては充填後もバルクと呼ぶことがあります。

化粧品のバルク製造の流れまとめ

ここからは化粧品のバルク製造の流れを解説します。今回はバルクの完成後から納品までの流れも併せてご紹介いたします。「化粧品」として消費者の手に渡るまで、どのような工程が行われているのか見ていきましょう。

①化粧品原材料・資材の検査

本格的な製造の前にまずは化粧品原材料・資材が規格に適合しているか、検査を行います。色や状態を目視で確認する他、手触りや匂いなど多角的に確認し、この検査で問題がなければ、原材料の秤量(ひょうりょう)に移ります。

②原材料の秤量(ひょうりょう)

続いては決められた配合量になるよう、原材料の一つひとつを秤量します。バルクによっては原材料が0.1g変わるだけで使用感や見た目に変化が出るものもあるため、誤差のないよう正確に計ります。

③バルク製造

原材料の秤量が完了すれば、機械を使用したバルクの製造を行います。バルクによって使用機器や製造過程が異なり、原材料を入れる順番など細部にもこだわり均一に混ぜ合わせていきます。

バルク製造は機械任せな印象を持っている方も多いですが、実は人による目視チェックも重要です。バルクはその日の気温・湿度など様々な影響を受けるため、一つ一つの過程をしっかりと確認します。

また、”均一に混ぜる”ことだけがバルク製造ではありません。製品によっては混ぜすぎると粘度が高すぎる・色味が違うなどのトラブルが起きます。さらに混ぜるスピードも製品の質に関わる大きなポイント。ロットによって製品の違いがでないよう、バルク製造は精密さに加え、担当者の腕も非常に重要と言えるでしょう。

④バルク検査

バルクが完成したら、充填の前に検査を行います。規定通りの製品であるか調べるために実施する検査は主に以下の4つ。

  • 物性試験

  • 外観試験

  • 官能試験

  • 微生物試験

■物性試験

pH測・粘度・比重などの測定を行います。

■外観試験

標準品とバルクを並べ、見た目に違いがないか目視で確認します。標準品は前回製造した製品を使用するのが一般的です。本格的なバルク製造が初めての場合は、試作品として作成したものを使用します。

■官能試験

肌に使用する化粧品は、使用感や臭いも重要です。官能試験は実際に人の肌に付けて異常がないか確かめるのですが、人の感覚によるものなので個人的主観にならないよう複数人で行います。

■微生物試験

バルクが微生物に汚染されていないかを確認します。

これらに合格して初めて、バルクが完成したと言えるのです。バルク検査が問題なく終了すれば、充填の作業を開始します。

⑤容器の洗浄

充填の前に容器の洗浄も欠かせません。汚れている・中に菌が潜んでいるなどの容器は、化粧品の品質を損なう可能性があります。これらが消費者の肌トラブルの原因になるので、メーカーにより方法は異なりますが、エアー洗浄、または水等を使用した洗浄を行い、清潔な容器を用意します。

⑥充填・包装

容器の洗浄が完了すれば、ここからはバルクを充填していきます。充填装置はバルクによって変える必要があるため、工場内に多数の装置があることも珍しくありません。

バルクの充填が終われば、箱詰めやシュリンク梱包などの作業に入ります。これが完了すれば、残る作業はあと一つです。

⑦製品検査

化粧品が完成すれば、最後に製品検査を行います。この検査は全ての化粧品に行うのではなく、完成品の中からランダムに抜き取り異常がないかを最終確認。ここではバルク検査と同じく機能性などの検査に加え、印刷表示の確認や充填量の検査など様々な部分をチェックします。

⑧納品

製品検査で問題がなければ、化粧品を出荷します。弊社はOEMメーカーのため、製品検査が終わり次第お客様のもとへ製品を納品します。

化粧品のバルク製造ならOEMメーカーへ

バルク製造は設備に加え、担当者の知識・経験も必要となる非常に難しい工程です。今からバルク製造を始めようと検討している場合、製造までに様々なライセンスや人的の確保などが必要となり、状況によってはバルク製造まで数年を要することもあります。

化粧品のバルク製造はOEMメーカーに任せることで、製造から納品までを最短約2ヶ月半で完了できます。

まとめ

化粧品のバルクとは中身のことで、化粧品を製造する上で非常に重要なものです。

バルクは製造前から様々な検査を行い、消費者へのトラブルがないよう真摯に製造に取り組みます。弊社は徹底した管理の中でバルク製造を行っておりますので、製造の委託を検討している方はぜひお問い合わせください。

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